2012/05/15

妹チケット

久々に膝から崩れ落ちそうになりました。

原因は・・・

 
リトル・シスター
レイモンドチャンドラー 
村上春樹訳
です。

これ読むのに2ヶ月以上かかりました・・・。

理由は・・・あまり面白くなかったから・・・。
しかし読み続けられたのは・・・なんか放ったらかしに終われない求引力があったから・・・。


一冊の本を時間をかけてゆっくり読むのは、なかなか難しいものです。

話のややこしさが読むのを力を削ぎ、そのわりに物語にのめり込めず、時間ばかりがかかり、読むたびに忘れた登場人物を整頓しなくてはならないという苦しい展開。

にもかかわらず主人公のマーロウの言い回しに村上春樹の作品に登場する主人公との類似点に萌えたりして、読む続ける推進力になっていました。



終盤に関しては、読みながらわからないところはすっ飛ばすという逃げるような読書スタイル。


そして、読み終わった!!!
なんか肩の荷が下りた感じ。


訳者のあとがきを読むと・・・
村上自身は

≪個人的な愛着をおいて、この作品についてより客観的に論じるなら、そこにいくつかの欠陥も見受けられる
まずだいいちに(作者自身もわかっていることだが)プロットにいささかの無理がある。
チャンドラーの小説においてはしばしば物語の筋の整合性が問題になるが、この「リトル・シスター」ではその傾向がいつもより強くなっている。僕は何度もこの小説を読み返しているし、このように翻訳までしているのだが、結局誰が誰を殺したのかと訊かれると急には答えられない。
「たぶんだいたいこういうことじゃないかな」としか説明できない。
あまりに話が入り組んでいて、じゅうぶんな説明がなされていない。≫


え!?肩すかし?訳している本人も実はよくわかっていないのか!?

そんなら僕が一回読んだだけですとんと腑に落ちるわけはない!
と、
膝から崩れ落ちながら、やっぱりそうなんか~と妙な安心感もありました。


ハードボイルド探偵小説で「犯人が分からない」のに、ずっと読み継がれているのは、マーロウのキャラが立ちまくっているからでしょう。

読みながら「あんまり面白くないのか・・・?」と思いながら、読ますっていうのがすごいところか。


やはり不朽名作はこちらの       ↓↓↓


ロング・グッドバイ
レイモンド・チャンドラー
村上春樹訳

本の装丁からして、なんかたまらんのですが、内容も負けず劣らずたまりません


村上春樹の「羊をめぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」らへんが好きな人にはとくにおすすめです。

もう

マーロウがいきいきと立ち回り、くどいくらいに言い回し、痺れるくらい格好つけていて最高です。

でもって、セリフを真似したくなるほどカッコイイんだから★

どれも about a coffee にそろっています。

男なら読んどくべきです。


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と・こ・ろ・で

コーヒーチケットの存在をご存知でしょうか??

about a coffee では喫茶店でよくあるコーヒーチケットっていうのをご用意しています(オープン当初から)。

今回新しいのが届いたので。

3800円で12枚綴り。
1枚が380円のチケットだから760円お得なのです。

コーヒー換算すると、2杯無料というシステムになります。
ミシン目が入っていて切り離せます!
折りたたむことも!
コンパクトにして財布に忍ばせておくのがシティーボーイだ!

なんだか知る人ぞ知る?っていう感じでコンスタントに売れているんですが、せっかくなので。

コーヒーが苦手な人は紅茶でもチャイでもラッシーでも使えます。

1枚が380円分の金券として利用できますので、差額をいただくことになります。


よく来られるお客様ならこちらのほうがお得です。

お名前を教えていただければ、お店でもお預かりいたします。


「760円もお店は損するのに、どうしてすすめるんだろう?」とお思いでしょうか?

理由は簡単

チケットのお客様は760円分
コーヒーは薄く、ぬるく、少なく。
サービスは手抜き。
笑顔は少な目。


です。








嘘です!!!!!!嘘嘘嘘!!!




コーヒーはしっかり、熱く、なみなみ。
サービスも抜かりなく、笑顔は多めです!

単純に利益は下がりますが、12回間違いなく来てくださるお客様の証になるからです。

水商売とはこのことで今日来ていただいても明日来てもらえる保障はありません。


チケットを購入してくれるっていうことは、少なくともアバコーの何かが気に入ってまた来てもらえる約束をしていただいたことになります。

その分コーヒー2杯サービスというわけです。

注)1回のお会計でおひとり様1枚とさせていただきます。

商売の何たるかはまだまだわかりませんが、好評をいただいて購入されている方がたくさんいるので、続けていきたいと思います。


チケットを店に預けていると手ぶらで寄って、コーヒー飲んで帰れるというもう一つの家感覚で店に立ち寄れます。

いま、アバコーが押しているカッコイイチケットの使い方といたしましては

アバコーから100メートル圏内の「宮之阪温泉で一風呂浴びてから帰りにアイスコーヒーを甘々にして、飲む」というのがキテます、キマクリあがっています。



本日はチャンドラーからチケットの話と取り留めもありませんでした。
うまいこと結びつけようにも、なんも共通点がありませんでした。
タイトルで結び付けてみましたが、なんだかヤバいタイトルになっちゃっいました。

ドラえもんのポケットから出てくる道具みたい
「妹チケットォ~」
そういやぁドラえもんのアニメなんて大山のぶ代さん以来見てないな。
なんだかまた話が寄り道しそうなのでこの辺で。
明日16日水曜日はお休みいただきます。


ガチャコンプって言葉を知った   YES

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