ふとした気の緩みから、楽しみを奪われるってことがあります。
最近興味があるカズオ・イシグロ。
今読んでるのが上の「わたしを離さないで」なのですが、この面白いことよ!
難しい批評はわからんのですが、すっごく惹きつけられる文章です。
翻訳にありがちな外国特有の雰囲気の分かりにくさが作者の意図しない精密さを出してくれます。
例えば読み手との距離の取り方が良いです。
「わたしを離さないで」は謎が多い部分から始まるのですが、語り手も記憶がおぼろげ(これが物語で重要な役割になる)で、少しづつ解き明かしてくれるのですが、導き方にセンスありです。
読み手が聞きなれない言葉が出てきて、段々と読み進めるうちにじわじわ「その言葉」が引っかかってきます。
そして、その「言葉の意味」が分からないまま進むと絶妙なタイミングで「言葉の意味」を明かしてくれます。
おぼろげさ加減も記憶をたどりながら語り、時々鮮明な描写になり、かと思うと「~と言ったと思う」みたいにはっきりしない言い回し。
話しかけられてるような、距離感が心地よく、読む推進力になります。
まだ2作目なのですが、以前読んだ「浮世の画家」も過去の回想シーンの描写が活き活きしていました。
さらに共通してなんだかそら恐ろしい気持ちにさせます。
と、面白さを伝えるのではなく・・・
映画化されています「わたしを離さないで」。
DVDがもうすでに出ていて、たまたま昨日TSUTAYAで見かけて手に取ったのです。
「あ~もう出てたんやぁ」くらいの気持ちでパッケージの裏を見る。
するとまだ読み進めていない重要な言葉の説明がさらっと書いてあったのです。
本の帯にもその「言葉の意味」は意味深に書かれているのに!!!!
現在進行形でその「言葉の意味」を追いかけていたのに不意に知ってしまった、残念さよ・・・
そして続きを読み進めていたら(もう言葉の意味を知ってしまっている)、この「言葉の意味」の明かし方が実にうまい具合にストーリーとリンクしているのだった・・・。
などと、
もし読もうと思っている人にわからせないため、ネタバレしないように、いろいろな予防線を張り巡らしすぎて、よくわからんことになっているのでは??
まだ半分くらいしか読んでないから、これから楽しみなんですが。
また店頭に並びます!!!
卒業シーズンとなり、枚方、宮之阪からも引っ越すお客様がおられます。
近くの大学に通っておられ、就職を機に宮之阪を出られるそうです。
曰く「アバコーが癒しになっていた」とのこと。
とても嬉しい一言です。
彼女たちが来てくれてた時は僕やサワキが「キラキラしすぎて直視出来ない」と表現するくらい汚れた心が洗われていました。
ちょっぴり寂しくもなりますが、また新しい土地でお気に入りが見つかるといいですね。
新社会人頑張ってください。
全国に名を轟かせられるようになって「学生の時行ってたお店」と言ってもらえるように頑張ります。
個人的にはターザンの表紙になれるように頑張ります。
「わたしたちを忘れないで」
明日の日替わりランチ ¥850
*鶏とブロッコリーのトマトチーズ煮込み
*春キャベツゆで卵のポテトサラダ
*春菊のクリームチーズ和え
(チーズ感・・・出してもた・・・)
スープ・サラダ・ごはん・コーヒー付き
お肉のランチ ¥900
*豚すね肉とレンズ豆のトマト煮込み(ブラックペッパー強め)
スープ・サラダ・ごはんorパン・コーヒー付き
蒸しパン食べた後についてる下の紙が落ちていた YES
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