2016/08/29

バターチキンを巡る冒険 38

<前回までのあらすじ>バラナシに来てから、ボゥっと熱があるようなぼんやりした毎日。
そりゃインド全国各地からヒンズーの聖地を見に訪れるんだもの、熱気がすごいですよね、客引きの。。。バラナシ。。。

バラナシに限らずですが、インドの子供なんかは一端の大人のような表情をします。
例えば主人がいないからその子供が僕を相手する。
「水ちょうだいよ」
「10Rs」
「お前小さいのに偉いな~」と脇をくすぐってみると、
ドント タッチ ミー」なんて言われる、笑顔一切ナシ。


小学生にもいかないくらいの子供に軽くあしらわれる。
この子供は特に大人びているけども、みんなベテランです。

値段交渉とかもちゃんとしてくるし、ピンチになると大人を呼ぶのだけども口も達者で驚きます。


「お前によく似合ってる」とか「国のお袋さん、妹、彼女にプレゼントしてやれよ」
毛も生えてないくせにセールストークしてくる。
カメラをいじっていると「撮ってよ」と子供に戻るのだけど。
そういうわけでカメラは結構役に立つ。

ところ変わって映画館。


インド映画でも観てみようかと映画館に赴きます。
インドの映画館は暑いインドで体を冷やしてくれる冷房が効いているから、僕らのそれ以上に映画は人気です。

今日の映画館は客は少なめ。


席は50Rs・100Rs・150Rs値段が上がるにしたがって席が後ろに回る。
とりあえず50Rsにしてみるが、まわりは隙が多いのに何故か一列に詰め込まれる。
まぁいいやと席について映画を見る。


ギャングラブコメディといった感じだけど細かいニュアンスはヒンズー語なのでわかりませんでした。


アクションにしとけば良かった~
という以外にもストーリーが頭に入りにくい状況に。。。

映画が進んで1回ハーフタイムのような休憩に入ります、そしてまた始まります。


今日は半ズボンで行っていたのですが、となりの男の手の甲がやたら太ももに当たる。
しばしば当たる。
「気色悪いな~」と思っていたらしっかり手のひらで触ってくる。

「あれ、これってまずい展開??」やんわりと手を払う。


男がこっち見て「どこから来たトウキョウか?オオサカか?」と言っている。


なぜその質問ですか?と思うが


「シー、触らないでください」


「なぜ触られたくない?俺が嫌いか?」確かにインドでは男同士が手をつないで歩いている、そこは親友の証でもあるらしい。でもそれはそれ。


こちら「話しかけないでくれ、触るな、気分が悪いです」の一点張り。


無視すると触られるし、警備員もいるし強気に出る。


「悪かった、でもお金を払うからマッサージさせてくれ、いくらだ?」

この日は疲れていなかったし、いつもの客引きとの戦いより冷静だった。

(ちなみにバラナシに来てから客引きとの攻防はし烈を極めております)

映画の内容も理解できてないし、なんだか気持ち悪いし、もういいや。。。


大きな声でみんなに聞こえる声で「ドント タッチ ミー!」(決まった!)です。
台詞が切れたのと同時だったのですっかりよく聞こえた。


まわりのインド人がニタニタとこっちを見ている。
「こいつらもグルか?」と思うほど好奇の目だったな。
でも男もまわりに言い訳か「こいつへのマッサージだよ、なんとかかんとか」と弁解していたので効き目はあったようです。

しばらくして男が途中で出て行き、最後に「なんとかかんとか」と怖い感じの声を出して言われたので、帰り道怖いなぁと思ったけど大丈夫でした。




触るなと言ったり、言われたりヒンズーの聖地では小さい聖戦が行われていました。


バラナシではあるようなことも、ないようなことも理解できないくらい起こります、本当に。 


結局のところインドのことは1%もわかっておりませんが、この時まさにインドのインドたる部分に触れてた自覚はありました。
それはとても居心地がよく、いろんなことがどうでもよくなる感覚です。

このインドブログ完全に1人歩きしておりますが、、、歩いてでも完走するという気持ちでいっぱいですのでお付き合いください。


バターチキンまであと22日!!!


明日の日替わりランチ  ¥890


バリバリ揚げ鶏の甘酸っぱい玉ねぎ・梅だれ


ひじきと大豆の粒マスタード漬け


春雨とひき肉のトマト炒め


サラダ・スープ・ご飯・ドリンク付き


お肉のランチ  ¥950


豚バラ肉とレンズ豆の白ワイントマト煮込み


サラダ・スープ・ごはんorパン

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